顎関節症|一宮市本町の歯医者・歯科|加藤歯科医院

加藤歯科医院

〒491-0859
愛知県一宮市本町3-2-22

メニュー メニュー

顎関節症

不快症状と咬み合わせ

私たちの日常生活では色々な改善しづらい不快症状があります。例えば、頭痛、肩こり、耳鳴りなどがそうです。

これらの症状が咬み合わせの歪みを正すことにより消失または軽減されたということを耳にされたことはありませんか? 顎の関節の周りには多くの神経が走っており日常生活での姿勢不良やまたストレス社会におけるくいしばり等、現代社会における習慣・環境・歯並びおよび修復物の不正によって咬み合わせや顎の関節が正しい位置より歪み周囲の多くの神経・血管に影響を及ぼすのではないか―と考えています。

咬み合わせの不正が原因となって起こる症状かどうかはまだはっきりしている訳ではありませんが、私たち歯科医師は歯並びおよび修復物の不正により引き起こされた咬み合わせの不正を正す治療(以下咬合治療と呼ぶ)を行う際に、頭痛、肩こり、耳鳴りなど直接歯と関連がなさそうな悩みまで改善されることもあります。 どのようなメカニズムでこのような事がおきるのかを知りたく理解のある患者さまのご協力の下、色々な方向から考えてみました。

下顎の運動は顎関節と多くの筋肉によってその運動が制御されています。顎関節は特殊な関節で、一つの骨で人体の左右に渡るまれな関節です。また下顎は背骨の上に乗っかっている重い頭蓋(6kg)にぶら下がり頭蓋・下顎共に重力の影響を受け、複雑な運動をします。ですから失った咬み合わせを再構築する作業は、この複雑怪奇な運動の行き先に全身的に見て前後左右のバランスの取れた位置に安定するようにしなければなりません。

この患者さまは治療のための基準となる諸事項(関節および咬み合わせなど)に不正が見られたため非常に苦労しました。そこで私が特別に工夫した点を以下にまとめました。

■ 望ましい立ち姿勢を取っていただいた状態で修復物の作成するための咬み合わせ位置の記録にこだわりました。
■ 治療中の顎の機能の良し悪しを把握するため、筋肉を押さえた時の痛み(筋触診)およびMKG(顎機能検査)による下顎の運動の通り道やその途中のスピードがどのように変わるかを参考にしました。
■ 最終的な修復物を作る前に、その時点で期待通りに顎が働くような仮歯をもとに治療後の安定を確認することが重要です。またその将来の長期的安定が保てるように過去の顎の機能による顎の骨の形態変化を分析することが大切と考えました。

術前<正面>
術前<上顎>
術前<下顎>
術前<正面>
 
 
術後<正面>
術後<上顎>
術後<下顎>

※術後上・下顎の画像の咬み合わせ面における黒・赤印は咬み合わせ検査紙の色です。

MKG

開口路の、直線化

閉口時急減速の、改善

安静位の、安定化が見られた

①…96/2/6 ②…96/4/22 ③…96/11/1

スプリント療法

右後頸筋圧痛
右顎二腹筋圧痛
左胸鎖乳突筋圧痛
黒字…H8.2.28
赤字…H8.3.13
青字…H8.3.22

咬合由来症を疑う顎関節症III類患者における治療咬合の模索手段の一方法

1.目的
不定愁訴を持った全顎補綴が必要な患者さまにおいて、明らかに現在の下顎位が正しいと思われない場合、新しい治療咬合を模索する必要に迫られます。「咬合から全身へ」という観点から見た報告には咬合異常が及ぼす障害は顎関節だけではなく、全身症状までも含めた疾患として「咬合由来症」と名付け、「生体とバランスのとれ取れた下顎位」の重要性を強調している。 私も顎関節症治療に用いたスプリント療法中に起きた、姿勢の変化、全身症状の消失を観察した。その時に生じた変化を科学的に記録するために動的咬合に対してはMKG、静的咬合に対しては、模型診断(ゲルブ)その他、筋触診、シュラー、MRI、姿勢、顔貌の写真等で、経時的に観察したデータをもとに姿勢変化、消退した症状に科学性を持たせるべく努力しました。

2.方法
被検者は53歳女性、H8年2月より11月にかけて咬合再評価を行った。ハロルド・ゲルブ氏の模型診断をもとに咬合採得を行い、3月8日より4月1日にかけてスプリント療法を行い、その後はプロビジョナルストレーションに変え、様子を見た。

3.結果
目の奥、首、肩、耳鳴り、耳の下の痛みがスプリント使用後2週間で消失 スプリント使用前の前傾、左傾斜の姿勢が改善し、プロビジョナルに変更後もそれを保っていた。 MKGは、ターミナル付近の改善は著しく、筋圧痛も消失していた。 MRIにおいて、円板復位は確認できなかった。

4.費用
360万円(平成6年5月当時)
└顎の診査・診断
└歯周病治療/根管治療/ワイヤー矯正/メタルボンド(26本)の治療を実施

治療期間/通院回数
└3年/36回
長期に渡る治療になるので、途中で中断すると良い治療結果が出にくくなります。そのため、患者さまのご理解とご協力のもと、歯科医師と一緒に進めていく必要があります。

4大症状と治療の流れ

咬み合わせに関連して全身に不快症状のある方の診断から治療(保険適用外) ※顎関節を併発している方は一部、保険が適用されます。

咬み合わせ由来と考えられる頭痛・肩こり・手のしびれ・咬み合わせが辛い・その他の不快な全身症状のある方に多方面からお調べし、歯科医師自身の手により咬合誘導のためのマウスピースを作成し、装着過程で身体の症状の変化を観察しながら微調整を行い、正しい方向へ誘導します。

■ 1. 口が開かない
■ 2. 関節部や顔面の筋肉の痛み
■ 3. 顎を開閉する時の関節部の雑音
■ 4. 顎の開閉時の軌道の歪み

ただ口が開かない一つを捉えてもその病態が筋肉疲労によるものと顎関節がこわれてしまった場合とを見分けなければいけない。

顎関節症

平成7年に顎関節症の診査が学校歯科検診に導入された。それ以来、以前にも増してむし歯・歯周病以外で歯科に相談に来られる患者さまが増加。

まずは症状を知るために問診票に記入をしていただきます。頭・顎・首やのどなど全身を細かくチェックします。

歯科医師と相談した上で診療方針をお選びいただけます。

A. 顎関節に限定した治療のみ → 保険適用
B. 全身に配慮した上で咬み合わせによる不快症状を取りながら顎関節・咬み合わせを正しい位置に誘導する治療を希望 → 自由診療((※費用¥36,191(税別))

Aですと、保険を適用できる代わりに細かな診断までできませんので本気で顎関節・咬み合わせでお悩みの方に、自由診療のコースをおすすめします。

流れ

I.資料集め

1.問診票に記入していただいた後、お口の中全体のパノラマレントゲンを撮ります。

2.レントゲンを見た結果、歯科医師より状況の説明をいたします。

3.顎関節・頭部における21箇所の部分的な触診を行います。

4.姿勢を撮影して現在の身体の歪み具合などをチェックします。

5.歯の模型を作ります

6.マイオモニター等で筋リザキゼーション

7.立ち姿勢を考慮した咬み合わせ記録を取ります。

II. 診断

上記資料をもとに、咬合器上における顎機能総合診断を行います。

III.治療

マウスピース療法

診断結果に基き、正しい咬合への誘導するためのスプリントとしてマウスピースを作成します

歯科医師自身の手により咬合誘導のためのマウスピースを作成し、装着経過での身体症状の変化を観察しながら微調整を行い、正しい方向へ誘導します。生活上の注意・姿勢の癖などアドバイスを行います。

IV.咬合修復

症状が消失し、正しい咬合が定まったら、ご希望に応じて補綴物を修復いたします。
(※保険適用外)

※顎関節症機能総合診断料 ¥36,191(税別)
※筋リラキゼーション 月2回まで=保険適用 月3回目から 1回¥953(税別)
※スプリント調整料 月1回まで=保険適用 月2回目から 1回¥953~¥2,191(税別)

口腔骨整形科学的模型分析

HP&MSP(正中矢状面)

HP&ASP(補助矢状面)

CO分析

上下ASP間距離、左右差(L>R)

頭頂部より見ると、切歯部を中心に下顎が右回転、左顎関節円板、内側転位、右円板、前方転位が関節雑音の存在の事実より考えられる。

また正貌セファロや顔貌写真で頭蓋、下顎肢の発育に左右差が見られないケースでは、下顎の左方重心傾向は頭位、ひいては、姿勢の左右重心を疑う可能性を示唆する。

スプリント作製時、咬合採得法

上下顎模型のHP*MSP*ASP*MTP(大臼歯前頭面)*CTP(犬歯前頭面)を軟化したパラフィンワックスを介して平行もしくは、備え、その位置で咬合器にマウントする。
咬合採得用ワックスは、予め咬合器上で厚みと維持(上顎に付ける)を調整しておく。

《Position1→2に誘導後、咬合採得。》
カメラの十字線を水平、垂直線に合わせ、ファインダー越しに姿勢を誘導、修正、練習を重ねた後に、歩行などでリザキゼーションの後に、調整済みワックスを均一に軟化し、乾燥した上顎歯列に貼り、姿勢が十字線に合った瞬間に「ハイ、合わせて。」と指示。(噛み切らないよう、事前に言う。)

姿勢変化

3/15:スプリント使用後2週間 5/20:ブロビジョナル移行後

Position1→2
体軸の湾曲はとれていないが、左前傾していた姿勢左図のように必要最低限、頭と足の位置を修正、すなわち、垂直線が外耳道と踝を通るように誘導した。

3/15~5/20
下顎安静位において体軸の正面観、左傾斜は改善されたが、胸から首にかけての湾曲を残す。側観は右図のように湾曲が改善された。

姿勢変化

下顎の左前方重心移動は、頭位の前方傾斜をもたらし右側の後頸筋は咬合再評価開始時、等尺性収縮による過緊張状態にあったと考える。

頭位を左前方に保っており、大きく動くのが左側胸鎖乳突筋である。 スプリント療法により、姿勢、および、頭位の左前傾が修正されると、今まで収縮し続けていた同筋が引き伸ばされ一過性のストレスを生じたと考える。

姿勢および頭位の左傾、下顎の左前方偏位により、機能的左前方に発生する早期接触を回避しようと開口筋である顎二腹筋は、下顎を右下方に引いていなければならず、右側の同筋は慢性的な緊張を強いられる。

咬合再評価後のMRI像
(左右のバランスが取れたが右側円板の復位は確認できなかった)

咬合再評価前後顎位変化

上顎に対する下顎のHPの左上がりが改善
上下顎ASP間距離が均一に改善

※参考文献:
「頭頸部・顎関節の痛みと機能障害の臨床」 HAROLD GELB, D.M.D. 編
やさしいこどもの「噛み合わせ」クリニック 萩原 和彦 著

咬み合わせ・顎関節症でお悩みの方へ

平成25年8月より整体院ゆずは一宮市本町の加藤歯科医院とコラボレーションし施術にあたることになりました。

私たちの日常生活では色々な改善しづらい不快症状があります。例えば、頭痛、肩こり、耳鳴りなどがそうです。 これらの症状が咬み合わせの歪みを正すことにより消失または軽減されたということを耳にされたことはありませんか?
顎の関節の周りには多くの神経が走っており日常生活での姿勢不良やまたストレス社会におけるくいしばり、 現代生活での習慣・環境・歯並びおよび、不良な修復物によって咬み合わせや顎の関節が正しい位置よりずれ、 周囲の多くの神経・血管に影響を及ぼすのではないかと考えられています。 人間が本来持っている自然治癒力に注目し、 そのように生じた身体全体の歪み(ずれ)を外堀から修正し(整体)、身体全体のバランスが整ったところで歯の咬み合わせを正す(歯科咬合治療)、 といった双方向からのアプローチによって患者さまのお悩みを取り除いていきます。 全身という大局的な見地から整体分野、また限局的で繊細な調整を要する歯科分野がタッグを組んで治療をより良くしていこうという志を共に持ちました。
加藤先生のお話によると、咬み合わせや顎関節症で来られる患者さまは身体が歪み、緊張して硬くなり、肩こり、 腰痛持ちの患者さまが多いそうです。特に症状が進行している患者さまには、 本来の患者さまに合った咬み合わせのマウスピースを作製するのに大変苦労するそうです。
私たちの身体は、有害なストレスがある一定のレベルを超えると交感神経が過度に緊張し、 (1)骨格が歪み、(2)血液の質・流れが悪く、 (3)軟部組織(筋肉や血管など)が萎縮・硬直し、肩こり・腰痛だけでなく色々な病状を引き起こします。 当然咬み合わせの悪い方や顎関節症の方もこの三つの障害があります。骨格も歪み、 顎関節の周りの筋肉(側頭筋、咬筋、胸鎖乳突筋など)も硬くなり血流も悪いでしょう。 この三つの障害を私は三大障害と呼んでいますが、三大障害も不良な咬み合わせや顎関節症の原因の一つではないかと思います。 咬み合わせの矯正や顎関節症の患者さまが歯科医院に行って良い結果が得られない場合の多くは。三大障害がかなり進んでいると考えられます。

整体院ゆずでは咬み合わせ・顎関節症でお悩みの患者さまを対象に、ストレスにより交感神経が過度に緊張して生じる、骨格の歪み、血液の質・流れ、軟部組織(筋肉や血管など)が萎縮・硬直した身体を骨盤調整(整体)による施術・指導を行い改善し、歯科治療でより良い結果が得られるようサポートします。他の整体院と異なる点は、歯科医師の指導の下で施術を行うという点です 。
咬み合わせ・顎関節症でお悩みの方はぜひともお問い合わせください。

※施術は加藤歯科医院・加藤先生の指導の下で行いますので加藤歯科医院に通院している患者さまのみ行います。

ゆず整体院 院長 恒川 孝

私たち歯科医師が歯並びおよび不良修復物により引き起こされた咬み合わせの不正を正す治療(咬合治療)を行う際に、 頭痛、肩こり、耳鳴りなど直接歯と関連がなさそうな悩みまで改善されることがあります。 それらが咬み合わせの不正が原因となって起こる症状かどうかはまだ明確に分かっている訳ではありません。 しかしながら私は、どのようなメカニズムでこのようなことが起きるのかを知りたく理解のある患者さまのご協力の下、 色々な方向から考察してきました。(当院のホームページkato-dental.comを参照)その結果、 咬み合わせと身体の歪みは密接な関係があると考えています。
下顎の運動は顎関節と多くの筋肉によってその運動が制御されています。顎関節は特殊な関節で下顎骨と言う一つの骨の両端に存在し、 また下顎骨は人体の左右に渡り(多くの部位は左右別々に存在)、その運動は両端の顎関節の協調によって制御せれるまれな部位です。 また下顎は足・腰・背骨の上に乗っかっている重い頭蓋(6kg)にぶら下がり、姿勢に対する頭位および重力の影響を受け、複雑な運動をします。 このことは簡単に実証できます。例えば皆様が歯と歯を合わせずに立ち大きく頭を右に倒した状態でちからをぬいて歯を合わせれば右が先に接触し、 左なら左、前なら前というように、重力の影響を受けます。このことから咬み合わせは全身の姿勢の影響を受けることは明確といえます。 ですから整体によってバランスの取れた全身状態の下で歯科治療(人体の中で人為的に修復することが多い分野)を行う意義はここにあるのです。 上記のような不正なむし歯治療や習慣、歯周病などで 失った咬み合わせを再構築する作業は、整体院の協力を得て痛みや色々な不快症状から解放された状態でかつ全身的に見て前後左右のバランスの取れた姿勢で模索する必要があると考えます。また、逆に全身的に考えられたバランスの良い咬み合わせは健康の維持に安定をもたらします。

加藤歯科医院 院長 加藤 寬