歯周病治療 PERIODONTAL

定期的な検診で
歯周病の進行を抑える

歯周病治療

自覚症状がないままに進み、進行とともに治療の負担や抜歯のリスクが増すことが、歯周病の恐ろしい点です。そのため、定期的に検査を受け、出血などの症状が少しでも見られた時点で治療を開始することが、天然歯を維持するためには欠かせません。
そのため、定期的に点検し、当院と患者さまでともに管理して、良い状態を保ち、健康な生活を楽しんでいただきたいと考えています。

歯周病について

静かに進行する危険性

歯周病は別名「サイレント・ディジーズ(静かに進行する病気)」と呼ばれており、初期段階では自覚症状なく進行してしまう怖い病気です。中等度、重度に症状が進行すると、歯を支える骨や歯肉といった組織が失われることから、骨の病気と言えます。最悪の場合、歯が抜けてしまう原因にもなります。さらに歯周病は、治療を施したとしても元通りには戻らない可能性があります。そのため、早期発見と早期治療が重要です。歯科医院でのメインテナンスはもちろんですが、ブラッシングなど患者さんの努力も欠かせません。

歯周病の流れ

  1. Step01

    歯肉炎

    歯茎にのみ炎症が起きていて、歯槽骨にまでは影響が及んでいません。なかなか症状に気付くことができず、腫れや出血はあるものの痛みはないため放置してしまいがちです。

  2. Step02

    初期歯周炎

    歯肉炎が進行した「軽度歯周炎」は、歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始めるのが特徴です。歯周ポケットも2~4mmと徐々に深くなり、よりプラーク・歯石が溜まりやすい傾向にあります。

  3. Step03

    中等度歯周炎

    歯周ポケットが4~6mmと深くなり、プラークや歯石が奥まで溜まっている状態です。歯槽骨が溶かされ、人によってはグラグラと歯が動いたり、噛んだ際に痛みを覚えたりします。

  4. Step04

    重度歯周炎

    歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けていて、歯を触るとグラついているのがわかる状態です。歯周ポケットは非常に深く、プラーク・歯石が大量に付着しているため、口臭もひどくなっていることがほとんどです。

歯周病と体の病気の密接な関係

歯周病は、日本人が歯を失う原因の第1位として知られています。しかし、実は歯周病菌の悪影響はお口の中だけにとどまるものではなく、全身に悪影響を与えることがわかっています。歯周病菌は毛細血管から血液に入り込み、全身をめぐります。また歯周病菌によって起こる炎症が身体に悪影響を与える例もあります。

  • Case01

    心臓疾患・脳梗塞

  • Case02

    糖尿病

  • Case03

    誤嚥性肺炎

  • Case04

    早産・低体重児出産

  • Case05

    消化器系疾患

  • Case06

    関節リウマチ

当院の歯周病治療

当院が大切にしていることは、治療を回避するための予防と、治療後のメンテナンスです。歯周病は、かなり進行するまで、痛みなどの自覚症状が出ない病気です。また、病状が安定し、治療がひと段落したところで気を緩めると、すぐにまた後戻りを始めがちです。
当院の診療システムでは、保険治療には縛られず、一人ひとりの患者さまに必要なことを、必要なだけ、必要な時期に行います。具体的には、患者さまの歯磨き方法をチェックし、歯周組織の診査を行ったうえで、患者さまごとの危険部位を重点的に歯面清掃、歯石除去を行います。

  • SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)

    いったん治療が終わって安定してから、再発の予防、状態の安定のために、スケーリングやルートプレーニング、噛み合わせの調整などを行います。詳細は以下をご覧ください。

    予防歯科・メインテナンス
  • ブラッシング指導

    毎日のセルフケアの向上を目的として歯磨きの指導も行っています。
    ご自身で磨けていると思っても、ついつい残ってしまう磨き残し。
    患者さま自身の磨き方の癖や歯の形や歯並びを客観的に見たうえでの指導を行いますのでお気軽にご相談ください。

  • お口のチェック

    虫歯や歯周病はとくに、初期症状が痛みが少なく気づきにくいため、定期的な来院の際にお口のチェックを行います。
    進行状況を確認し、場合によって治療提案も行います。

歯周再生療法

歯周病が進行して、歯周組織へのダメージが大きくなった場合に使用する再生治療の一種です。当院は症例によって「リグロス」、または「エムドゲイン」という、失われた組織の再生を促す薬剤を用いて、再生治療を行っています。

  • リグロス

    血管の生成や傷の治癒に役立つ成長因子を利用した薬剤です。歯周外科治療を行って目的部位に塗布することで、歯周病で喪失した歯槽骨などの再生に寄与します。

  • エムドゲイン

    歯の生成に貢献する「エナメルマトリックスタンパク質」を利用した再生治療薬です。歯周病の進行によって破壊された歯槽骨などの再生に役立ちます。

歯周再生療法の注意点

受診前の注意点

  • 公的医療保険が適用されない自由診療です。
  • 再生できる骨の量や範囲には個人差があります。
  • 口腔内の健康を維持するために、再生治療後は定期的なメンテナンスを必要とします。
  • 患者様の持病によっては、エムドゲイン法による治療が難しいケースもございます。

定期検診をおすすめします

歯周病は初期には自覚症状が無いので、気付かないうちに進行する特徴を持っています。そのため、定期検診を受けて、自覚症状が無い段階でも対処できるようにすることが重要です。歯周病は進行すると歯を失う原因となりますし、全身の健康にも悪影響を与えます。ぜひ当院の検診を利用して健康を守っていきましょう。

予防歯科・メインテナンス

下がった歯肉、
まだ戻せるかもしれません

歯周病が進行すると歯周組織が破壊されて歯肉が下がるので、歯が長くなったように見えることがあります。そんな状態でも改善できる例は多数ありますので、ぜひあきらめずに当院にご相談ください。また、当院は生まれながらにして歯肉が薄い症例にも対応しています。

歯周形成外科

料金について

自由診療の料金については以下のページをご覧ください。もし、料金についてご不明点がありましたらスタッフまでお気軽にご確認ください。

料金表
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