カテゴリー:
顎関節症治療
顎関節症治療
Before
After
症例情報
症状 | 不定愁訴を持った全顎補綴が必要な患者さまにおいて、明らかに現在の下顎位が正しいと思われない場合、新しい治療咬合を模索する必要に迫られます。「咬合から全身へ」という観点から見た報告には咬合異常が及ぼす障害は顎関節だけではなく、全身症状までも含めた疾患として「咬合由来症」と名付け、「生体とバランスのとれ取れた下顎位」の重要性を強調している。 私も顎関節症治療に用いたスプリント療法中に起きた、姿勢の変化、全身症状の消失を観察した。その時に生じた変化を科学的に記録するために動的咬合に対してはMKG、静的咬合に対しては、模型診断(ゲルブ)その他、筋触診、シュラー、MRI、姿勢、顔貌の写真等で、経時的に観察したデータをもとに姿勢変化、消退した症状に科学性を持たせるべく努力しました。 |
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年齢・性別 | 53歳女性 |
治療期間 | 3年/36回 |
治療方法 | 被検者は53歳女性、H8年2月より11月にかけて咬合再評価を行った。ハロルド・ゲルブ氏の模型診断をもとに咬合採得を行い、3月8日より4月1日にかけてスプリント療法を行い、その後はプロビジョナルストレーションに変え、様子を見た。 |
費用 | 360万円(平成6年5月当時) └顎の診査・診断 └歯周病治療/根管治療/ワイヤー矯正/メタルボンド(26本)の治療を実施 |
デメリット・注意点 | 長期に渡る治療になるので、途中で中断すると良い治療結果が出にくくなります。そのため、患者さまのご理解とご協力のもと、歯科医師と一緒に進めていく必要があります。 |
備考 | 目の奥、首、肩、耳鳴り、耳の下の痛みがスプリント使用後2週間で消失 スプリント使用前の前傾、左傾斜の姿勢が改善し、プロビジョナルに変更後もそれを保っていた。 MKGは、ターミナル付近の改善は著しく、筋圧痛も消失していた。 MRIにおいて、円板復位は確認できなかった。 |
治療詳細
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術前検査結果
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術前<上顎>
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術前<下顎>
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術前<正面>
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治療計画①
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治療計画②
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術後<上顎>
※術後上・下顎の画像の咬み合わせ面における黒・赤印は咬み合わせ検査紙の色です。
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術後<下顎>
※術後上・下顎の画像の咬み合わせ面における黒・赤印は咬み合わせ検査紙の色です。
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開口路の、直線化
①…96/2/6
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閉口時急減速の、改善
②…96/4/22
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安静位の、安定化が見られた
③…96/11/1
スプリント療法
右後頸筋圧痛
右顎二腹筋圧痛
左胸鎖乳突筋圧痛
黒字…H8.2.28
赤字…H8.3.13
青字…H8.3.22